令和3年度 新人看護職員研修事業 教育担当者研修を開催しました
看護実践研究開発研究センターでは、県社会保健部医務課より委託を受け、県内の中小規模病院において新人看護職員の指導教育にあたる教育担当者を対象に、新人看護職員研修事業 教育担当者研修を開催しています。
今年度の教育担当者研修は、「教育担当者の役割を理解するとともに各部署における新人看護職員に対する指導体制を整えることができる能力を修得すること」を目的に開催しています。
COVID-19の感染拡大に伴い、第1回~第3回はリモートで開催しました。第4回より感染防止対策を徹底した上で、対面で実施しています。
これまでに以下の研修を終えています。
第1回9月9日(木)
1.テーマ:新人看護職員研修体制について
-新人看護職員研修に関する政策的動向と背景-
講 師:山梨県福祉保健部医務課 看護指導監 飯島俊美先生
2.テーマ:新人看護職員研修における教育担当者の役割
講 師:公益社団法人山梨県看護協会 教育部部長 岡本理恵先生
第2回9月30日(木)
テーマ:・成人学習者の理解と支援 -理論から学ぶ-
・教育方法と教育評価
講 師:山梨大学大学院総合研究部 教育学域教育学系 教授 高橋英児先生
第3回10月22日(金)
テーマ:指導にいかすリフレクション -理論と活用-
講 師:甲南女子大学看護リハビリテーション学部 教授 前川幸子先生
第4回10月27日(水)
1.テーマ:新人看護職員と実地指導者が抱える悩みへの介入方法、メンタルヘルス支援
講 師:山梨県立大学看護学部 准教授 野澤由美先生
2.研修内容:指導場面の振り返り
(指導の対象理解と指導のあり方、指導における自己の課題の明確化)
担 当:研修担当者
山梨県立大学看護学部 准教授 横森愛子
山梨県立大学看護学部 講師 中込洋美
山梨県立大学看護実践開発研究センター 専任教員 山本奈央
第5回11月2日(火)
研修内容:新人看護職員と実地指導者を対象とした教育計画の立案
(指導場面・指導目標の設定、教育方法・評価視点の設定)
担 当:研修担当者
受講者は前半の研修で、山梨県内の新人看護職員の育成状況や新人看護職員研修の位置づけ、若者の特徴や成人学習者への教育理論、リフレクションの活用に関する講義を受け、これまでの指導場面を振り返るとともに、グループワークを通して教育担当者としての役割について学びを深めています。
さらに後半の研修では、理論を活用した教育計画の立案や、自己の課題を言語化することを学んでいます。皆さん、熱心に講義を聞き、時間を忘れてグループワークに取り組んでいます。
次回の最終回では、各受講生が自施設で実践した教育指導や自己の課題の共有を行う予定です。