今後も少しでも認知症ケアの質の向上に繋がるように活動していきたい
社会医療法人加納岩 日下部記念病院
認知症看護認定看護師 2期修了生
望月 祟弘
私が所属する認知症疾患医療センターの認知症治療病棟では、多様な原因疾患により認知症の状態になった方々が入院しております。現在、認定看護師として4年目を迎え、認知症者が抱える内的世界を考えながら、行動心理症状を発症する要因のアセスメントをスタッフと一緒に行ない、認知症ケアの基本的な考え方を共有し、チームとして認知症ケアに取り組む組織づくりを病棟管理者として行っています。物理的環境の改善では、認知症者に必要な照度確保のため、すべての照明をLEDに変更し、転倒への対策として、クッション材の入った床材へ変更をしました。退院支援では、入院時から退院先を本人の意向も含めて確認し、多職種でカンファレンスを行い、療養計画を検討し支援しています。また、家族への支援としては認知症家族相談窓口を設置しました。今後も少しでも認知症ケアの質の向上に繋がるように活動していきたいと思います。