若年性認知症理解のための研修を行いました。
令和4年3月19日(土)に若年性認知症理解のための研修「認知症者とともに描く地域づくり~若年性認知症当事者の語りから~」をハイブリッド形式で開催しました。
Zoomでの参加が54名、会場には17名が参加しました。
開講にあたり、看護実践開発研究センター センター長遠藤みどり教授より
挨拶を賜りました。
若年性認知症の当事者として、多くの認知症当事者と対話し続け、
その体験や想い必要な支援について発信し続けている
「おれんじドア」代表丹野智文氏から貴重な講演をいただきました。
認知症の診断を受けた時から、ご家族や職場、友人など周囲の人の理解を得ながら、
様々な苦難に前向きに向き合い乗り越えてきた経験や、
認知症当事者として望むこと、
我々周囲が良きパートナーとなるために、
どのように変わっていかなければならないかなど様々なことを
力強いメッセージとして伝えていただきました。
丹野さんの講義の後、日下部記念病院内にある
若年性認知症相談支援センターの
若年性認知症コーディネーターである中村ひとみ氏より
センターの役割・機能、県内の若年性認知症の方々の現状と
その支援体制の課題についてご講演をいただきました。
その後、会場の参加者との活発な意見交換がありました。
Zoomの参加者からは、チャットを活用し様々な感想や
今後の取り組みへの意気込みなどの言葉を多数いただきました。
ひとつ一つの質問に、丹野智文さんは的確な意見や助言を時にはユーモアも交えて
お話してくださいました。
一人の人として、明るく前向きなお人柄が魅力的で、
信念をもったその生き方も学ぶ機会となりました。
山梨県内の若年性認知症の人への支援は、
まだ取り組みが進んでいない実情がありますが、
認知症の人と一緒に考え、共に創り上げていくことが
求められることを改めて学んだ研修でした。